ペネグラの効果
勃起の際にはcGMPという物質が海綿体への血流を増やすために筋肉を緩める働きをしています。
しかし、このcGMPを分解するPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素も同時に存在します。
性行為前や性行為中であってもPDE5がcGMPを分解しすぎてしまうと、「中折れ」「勃たない」といったEDの症状を引き起こしてしまいます。
ペネグラの有効成分であるシルデナフィルはPDE5の働きを阻害する作用があり、この作用により正常な勃起へと導き、勃起状態が保たれます。
ペネグラの服用方法
服用量
1回1錠、多めのお水やぬるめのお湯と一緒に服用して下さい。
1日の上限服用量は1錠です。
効果を実感できない場合であっても追加で服用しないでください。
タイミング
服用して効果が現れるまで30~60分ほどかかるため、性行為の1時間前を目処として服用してください。
効果は4~6時間ほど続き、時間の経過とともにお薬の効果や副作用が消えていきます。
ペネグラの注意点
食事の影響の有無
ペネグラを服用する際に空腹と満腹では有効成分が体内に吸収されるまでの時間が異なります。
空腹時であれば1時間ほどで吸収されますが、満腹時は3時間ほどかかる場合もありペネグラの効果が現れるのが遅くなるおそれがあります。
そのため、基本的には食事を控える、もし食事を取らなければいけない時は満腹にならないよう軽食程度に控えるようにしてください。
アルコールの影響の有無
アルコールがペネグラの効果や作用に影響を与えることは基本的にはありません。
しかし、大量の飲酒は睡眠を促し、性的刺激を鈍くするため、結果的に満足のいく性行為を行えないおそれがあります。
そのため、性行為前に大量の飲酒は控え、適量に留めておくことが推奨されています。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
ペネグラとの併用を禁止されているお薬は以下のものとなります。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬 |
(アデムパス錠)
併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがあるため併用は厳禁です。 |
塩酸アミオダロン製剤 |
(アンカロン錠)
併用によりQTc延長が現れるおそれがあります。 |
硝酸剤 |
(アイトロール錠、ニトロールRカプセル、ニトロールスプレー、ニトロール注、ニトログリセリン静注、ニトロダームTTS、アンタップRテープ、イソピットテープ、冠動注用ミリスロール、ニプラノール点眼液0.25%、ハイパジールコーワ錠、バソレーターテープ、フランドル錠、一硝酸イソソルビド錠、硝酸イソソルビド徐放錠、ニトラステープ、ミオコールスプレー、ミニトロテープ、ミリステープ、シグマート注、ニコランジル点滴静注用、ミリスロール注)
併用により降圧作用を増強するおそれがあるため併用は厳禁です。 |
併用注意薬
チトクローム阻害薬 |
(ミコナゾール、ラニチジン塩酸塩、チカグレロル、リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、ノルフロキサシン、シメチジン、ケトコナゾール、フルコナゾール、ポサコナゾール、アナストロゾール、イストラデフィリン、ベロトラルスタット塩酸塩、シロリムス、ホメピゾール、シクロスポリン、アクリジニウム臭化物、スチリペントール、フルボキサミンマレイン酸塩、ビカルタミド、クラリスロマイシン、ホスフルコナゾール、ダルナビルエタノール付加物、エチニルエストラジオール、アタザナビル硫酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、ジョサマイシンプロピオン酸エステル、ジョサマイシン、ボリコナゾール、ルリコナゾール、イトラコナゾール、リトナビル、ブロモクリプチンメシル酸塩、ダクラタスビル塩酸塩、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物、クロトリマゾール、フィダキソマイシン、アプレピタント、ロピナビル・リトナビル、レテルモビル、エヌトレクチニブ、クリゾチニブ、ホスラブコナゾールL-リシンエタノール付加物、)
併用により一時期に血中濃度が増加するおそれがあるため併用は厳禁です。 |
チトクローム誘導薬 |
(ボセンタン、リファンピシン等)
併用により一時期に血中濃度が低下するおそれがあるため併用は厳禁です。 |
降圧剤 |
併用により降圧作用を増強するおそれがあるため併用は厳禁です。 |
α遮断剤 |
併用により降圧作用の増強、及び血圧低下によるめまいの症状が起こるおそれがあるため併用は厳禁です。 |
カルペリチド |
併用により降圧作用を増強するおそれがあるため併用は厳禁です。 |
グレープフルーツとの併用 |
グレープフルーツ(ジュース)に含まれるフラノクマリンがペネグラの有効成分を分解する酵素の働きを阻害します。
その結果、有効成分が分解されないまま体内に残ってしまうため、効果や副作用などがより強く出てしまう可能性があります。
ペネグラの服用前後にグレープフルーツを摂取することは控えてください。 |
服用できない方
- ・ペネグラの成分(シルデナフィル)に対して過敏症の方
- ・進行性の夜盲症を患っている方
- ・重度の肝機能障害を患っている方
- ・6ヶ月以内に心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある方
- ・医師から性行為そのものを禁止されている方
- ・低血圧(最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満)の方
- ・管理がされていない高血圧(安静時収縮期血圧170mmHg以上、又は最小血圧が100mmHg以上)の方
- ・未成年の方
副作用
循環器系 |
ほてり、潮紅、動悸、胸痛、頻脈、高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫、心筋梗塞、低血圧、失神 |
精神神経系 |
頭痛、めまい、傾眠、昏迷、異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力 |
肝臓 |
AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少 |
消化器 |
悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛、おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害 |
泌尿・生殖器 |
陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続、勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 |
呼吸器 |
鼻炎、呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息、鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 |
筋・骨格系 |
関節痛、筋肉痛、骨痛、背部痛 |
皮膚 |
発疹、そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、紅斑 |
血液 |
ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症 |
感覚器 |
眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害、眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明、霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 |
その他 |
CK(CPK)増加、疼痛、熱感 BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽、尿中蛋白陽性、疲労、無力症、過敏性反応、感染症 |
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保管方法
・錠剤は温度や湿度、光によって効果効能が下がることがあるため、室内で日の当たらない暗めの場所に保管してください。
・暖房器具の近くは品質が変わるおそれがあるため注意してください。
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